サントリー文化財団研究助成による研究会の開催

第3回 2012年1月27日(明治大学)

今回で実は3回目の研究会です。2回目を書き忘れたのか、というとそういうわけではありません。前回はゲストに、日本の選挙プランナーとして先駆者である三浦博史氏をお招きしてご講演いただき、日本の選挙運動の舞台裏について貴重なお話を伺いましたが、その際“オフレコ”というお約束があったからでした。

さて、今回第3回目は、最初に小林哲郎先生が『政治的知識ギャップを縮小する公共放送:CSES Module3の分析から』というタイトルで発表されました。小林先生は政治的な情報源としてテレビが重要ということから、メディアシステムの差異(放送市場における公共放送と商業放送の比較)に着目した国際比較研究をいくつか紹介し、その上で政治的知識ギャップを縮小する公共放送という観点から、NHKの意義について分析を進めていると報告されました。CSES Module3というのは、The Comparative Study of Electoral Systems(http://www.cses.org/)のことで、公開されている24か国の選挙関連データだそうです。この発表は、3月のWestern Political Science Associationでの研究発表の前段階ということで、まだフルペーパーを書いていないそうですが、民放との視聴率競争からNHKのソフトニュース化が懸念されるとして、公共放送としては市場の圧力をかわす仕組みが必要であると指摘され、とても興味深い内容でした。

次に、李洪千先生は『ソウル市長選挙におけるSNSの利用と新しい動き』ということで、2011年10月26日に行われたソウル市長選挙においてSNSの影響が大きい、と韓国メディアが報じていることに対して、その影響の実態とレベルがどのようなものだったのか、もう一度考察しなおしてみよう、という趣旨の発表をされました。まだ研究そのものは始まったばかりの印象を受けましたが、メディアで「Twitter革命(朝鮮日報)」などと報道されているのと比べ、実際にはどうであったのか、データ分析が進むと期待したいですね。

次回は4月に開催予定です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください