Happy New Year!

こちらに来て4か月。最初の2か月はアパートに注文した家具や電化製品がなかなか来なくて買ったお店との交渉に奔走しているうちに瞬く間に過ぎていき、次の2か月は私にとってはこれまでとは全く違う新しい生活スタイルが始まり、これまたあっという間に過ぎていき、気が付けばサイトに記事を最後に書いてから2か月ほど更新しないできてしまいました。こちらへ来る前、長くアメリカに住んでいた知人には「2年なんかあっという間に過ぎるよ」とよく言われましたが、この4か月の時間の流れの早かったこと。ようやく皆さんに言われた意味がわかってきました。

更新しないでいた2か月、私は何をしていたかというと・・・(今日は久しぶりに振り返ってみたいと思います。)11月に中間選挙があって調査をした内容を発表したり、1月のSPSAで発表する論文を書いたりして研究を進めています。(実はこの学会発表用のペーパーを2本書くので、クリスマス前後からお正月もかかりっきりです。)しかし、それらは私にとってはいわばルーティンワーク。新しい生活というほどのことではありません。それでは何が新しいのか。新しい生活はとてもスピリチュアルで音楽に溢れています―

それはジョージタウンの伝統のある教会で聖歌隊に入ったことでした。なんとこの教会の始まりは1769年まで遡れます。ウィスコンシン・アベニューを10分ほど歩いて登っていくと、ステンドグラスの素敵な石造りの教会が見えてきます。初めてその建物の前に立った時、まだ10月だったのでお庭のお花も綺麗でとても明るい印象を受けました。それで建物の中に入ってみたいと思ったのがきっかけで、それから2週間ほど後、日曜日の礼拝に訪れてみました。当日開始時間より少し早く着きすぎたと思って礼拝堂の入り口付近で中の様子をうかがっていると、少人数だけどとてもアットホームで温かな雰囲気の聖歌隊の練習風景が目に入ってきました。聖歌隊の歌と伴奏のピアノの音のハーモニーを聞いていると、心の奥の扉に閉まっておいた何かが開けられたようで、もういてもたってもいられない心境でいると、察してくれたのか、その中の一人の女性が「どうぞ入ってきて」と言ってくれたことで、その日のうちに聖歌隊に入ることを決めました。

中高校生時代、私はクリスマス礼拝でヘンデルのメサイアを合唱で歌ったことはありますが、正直なところいきなり聖歌隊に入って歌えるのか?と多少の不安はありました。でも皆さんに温かく受け入れてもらって、今ではすっかり溶け込んで歌えるようになりました。そしてもう一つ。来たばかりの私でしたが、礼拝のあと広間にあったピアノを弾いていたら、パスターやオルガニストに気に入ってもらえ、それからピアノも時々礼拝で弾かせてもらうようになりました。日本にいたらとても経験できない礼拝の前奏でピアノを任されたというのは本当に嬉しいことでした。まるで中高時代の毎朝の礼拝がよみがえったようでした。アメリカに来たら今回は長期滞在なのでピアノを弾ける場所が欲しい、ピアノを買おうかな、と何度も思っていましたが、まさかこういう形で誰かのために、ましてや神聖な場所で演奏させてもらえるようになるとは、本当に感動してしまいました。

極めつけは、クリスマスイブ。夜10時半からのキャンドルライトサービスで女性トリオとして歌うことと、前奏に「Silent Night, Holy Night」をピアノで演奏することが決まりました。クリスマスイブの礼拝堂は本当に厳かで温かい光に包まれていました。その中で音楽を奏でると、心が洗われるようで、忘れかけていた中高時代のクリスマス礼拝が思い出され、感極まってしまいました。参列者からも喜ばれ、音楽を奏でて人々の役に立てることを心から嬉しく思った夜でした。

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日本にいると、週末に学会や研究会で追われることが多くて、こんな穏やかに心を落ち着けて、ましてや大好きな音楽を通じて気持ちが通じ合う人たちと交流するということもないので、教会でのこの2か月の出来事は私にとって、アメリカに来てもっとも大きな生活の変化であり、心に残る経験でした。

さて、そうして2014年後半が過ぎていき、2015年の元旦をワシントンD.C.で迎えました。といっても今や便利なもので、TV JAPANをつければ紅白歌合戦が日本との同時生放送と、こちらの夜9時からの再放送と二回も見られ、ゆく年くる年も見ましたし、スカイプやフェイスブックで日本の家族や世界の友達と新年の挨拶ができてしまうので、ここがワシントンD.C.だという実感があまりないまま大晦日から元旦を迎えたのでした。

最後に、「一年の計は元旦にあり」ということで、今年どんな年にしたいかな、と考えた時、個人研究はもちろん大事ですが、私にとっては2014年度から科研費を頂いて進めている国際共同研究がとても大きな意味があり、またいい仲間に恵まれているので、この研究がもっとうまく発展していくといいな、と願っています。そして、9月に来てからジョージタウン大学で親しくなった先生方との研究交流をもっと深めて次のステップへと進んでいけたら嬉しいですね。研究を通じて日米交流の懸け橋を作れるように頑張ります。

2015年も皆様にとって良い年になりますように。

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